日本音響学会東海支部 令和3年度技術講習会
「パーソナライズド音響空間操作技術の最新動向」
日本音響学会東海支部では,支部主催行事といたしまして,特定のユーザに付加価値のある音を提供する技術の最新動向についての技術講習会を企画いたしました.立体音響再生技術や局所再生技術を中心に,初心者の方であっても同分野の理解を深めていただける内容となっております.第一線でご活躍の先生方のご講演を通して,同分野を探訪していただければと思います.
なお,今年度も対面形式ではなくオンラインで開催させていただきます.
ご多忙中とは存じますが,ふるってご参加くださいますよう,よろしくお願い申し上げます.
開催日時
令和3年11月16日(火)14:00~16:20
会場
オンライン開催(アクセス方法は参加登録いただいた方に後日メールにて連絡いたします)
プログラム
14:00 〜 14:05 主催者側挨拶
14:05 〜 15:05 講習1 講師:西野隆典 先生(名城大学)
「音響クロスリアリティの実現と課題」
仮想現実感(VR)や拡張現実感(AR)などの仮想空間技術は,クロスリアリティ(XR)と総称される。音響XRの中心技術のひとつである立体音響表示は,任意の空間の音響イベントを別の空間で再現するための技術であり,高性能で安価なデバイスやソフトウエアの登場によって,より身近なものとなってきている。本講演では,立体音響技術を用いた音響XRの現状と課題,展望について紹介する。
(参考文献)
西野隆典, "音響クロスリアリティの実現に向けて," Fundamentals Review, 14巻, 4号, pp.279-286, 2021.
https://doi.org/10.1587/essfr.14.4_279
15:05 〜 15:20 休憩
15:20 〜 16:20 講習2 講師:福井勝宏 先生(NTTソノリティ株式会社)
「パーソナライズドサウンドゾーンと企業の研究開発現場」
周囲へ配慮する場合、これまでヘッドホンなど音漏れしづらい装着型のデバイスが用いられてきた。しかしながら、着用の煩わしさ、長時間使用による疲れ、状況や危険の察知しづらさなど、多くの問題を抱える。本講演では、航空機シートなどのヘッドレストに搭載可能なサイズで局所再生を実現できる、非装着型再生系「パーソナライズドサウンドゾーン」について解説する。また、研究開発の現場、企業研究者のキャリアパスについても併せて紹介する。
16:20 終了
お申込み方法
支部サイトに設置した登録フォームから参加登録をお願いいたします.(注意:メールアドレスを必ず登録してください.)
申し込み締め切り: 11月12日(金)18:00
参加費・資料代
無料
問合せ先
日本音響学会東海支部庶務幹事
立蔵 洋介(静岡大学)